日々の快眠に欠かせないマットレス。一人ひとりに合うマットレスの選び方とは?

さまざまなメーカーからいろいろな種類のマットレスが開発・販売されている昨今。本当に良いものであるなら1種類のマットレスで十分なはずですが、なぜこれほどたくさんの種類が発売されているのでしょうか。それは使う人それぞれの体型や体重、寝相や寝る向きなどが異なり、一人ひとりに合うマットレスがあるためです。人生の3分の1を占める睡眠を支えるマットレスは、生活に必要な家具のなかでも特に慎重に購入したいものです。今回はマットレスの種類やそれぞれのメリット・デメリット、本当に自分に合うマットレスの選び方をご紹介します。

体の大きさ・使用人数・部屋のサイズと要相談、ベッドサイズをまず確認

マットレスを購入する際にまず選ぶポイントはベッドのサイズです。ベッドのサイズは主にセミシングル・シングル・セミダブル・ダブル・クイーン・キングの6種類が販売されています。マットレスを利用する人が子どもなのか、大人なのか、男性か女性か、大柄か小柄か、1つのマットレスを何人で使用するのかなどにより、さまざまな選定ポイントがあります。一度購入したら数年間は使い続けるため、子どもが第2次成長期の前であれば、数年後のことを考えて購入しなければなりません。

自分の寝返り幅を調べてみよう

先ほど挙げた6種類のベッドサイズの違いは幅の長さです。全長はどのサイズも195 cmと一定であるため、横幅が何センチかによってベッドのサイズは定められています。

主なベッドサイズの横幅は以下の通りです。

  • セミシングル:約70~98 cm
  • シングル:約100 cm
  • セミダブル:約120 cm
  • ダブル:約140 cm
  • クイーン:約160 cm
  • キング:約180 cm

セミシングルはメーカーによってまちまちですが、シングル以降は1サイズ大きくなるごとに幅が約20 cm広がっていきます。では、横幅は何を基準に決めるとよいのでしょうか? その答えのひとつが寝返り幅です。寝返り幅とは、人が寝返りを打つ際に必要な幅のことです。肩幅の広さや体型によって、人それぞれのため実際に何cmくらい必要か測ってみるといいでしょう。仰向けになり左右に寝返りを打ってみてください。その際に、何センチの幅が必要かを測ります。心地よく眠るためには寝返りを打っても寝心地が変わらない横幅が必要です。例えば、寝返りに必要な幅が80cmにもかかわらず幅85 cmのセミシングルでは、ベッドから転倒する可能性があります。

人間は1日に平均24回の寝返りを打つといわれています。寝返りの打ちにくいベッドで自然な寝返りができなかったり、寝返りの回数が減ったりすると、腰痛の原因になることもあるため注意が必要です。実際にマットレスを販売しているお店に赴いて、左右に寝返りを打ってみることをおすすめします。

部屋のサイズ、寸法をよく調べて

ベッドを置く部屋の大きさもマットレス選びには重要なポイントです。寝返り幅が大きいからといって5畳の部屋にクイーンサイズのベッドを置くことは不可能です。また、5畳の部屋にセミダブルのベッドを置いた場合は、ベッド以外に何も置けなくなるでしょう。寝室であれば、机を置いたりテレビや本棚を置いたりと、ベッド以外にも家具を必要とする場合もあります。よって、ほかの家具とのバランスや部屋全体のレイアウトも気をつけたいポイントです。さらに、コイル式のマットレスは小さく折りたたむことができないため、部屋の間口や広さに合わないサイズのマットレスの場合、搬入すること自体が難しくなります。

ライフスタイルに合うベッドサイズの目安

1人で利用するのか、夫婦で1つのベッドを使うのか、ライフスタイルによってもマットレス選びは変わります。それぞれのサイズと利用スタイルの目安をご紹介します。

  • セミシングル:ワンルームマンションのような大きくない部屋での1人暮らし、小柄な成人や、子どもにもおすすめのコンパンクトなベッド。
  • シングル:平均的な大人一人であれば問題なく寝られるサイズです。5.5~6畳程度の部屋にも合うちょうどよいサイズが魅力だが、寝相の悪い大柄な人には多少狭く感じる場合もある。
  • セミダブル:幅が120センチあり、1人でゆったりと寝たい人や、体の大きな成人も問題なく寝られるサイズ。平均的な体格の大人2人であってもほぼストレスを感じることなく寝られる。
  • ダブル:1人で利用するとなると少し大きすぎるかなと感じるサイズ。夫婦で1つのベッドを使うという家庭にはちょうどよい大きさ。
  • クイーン:ホテルのスイートルームでもよく見かける大きなサイズです。大人2人が横になっても十分ゆとりを感じる。小さな子どもがいる家庭で家族3人が川の字になっても寝られるくらいの大きさ。
  • キング:クイーンよりもさらに大きくゆったりと寝転べるサイズ。ただし、このサイズのベッドは使用する部屋もかなりの広さが必要であり、購入する前に搬入通路は確保できているか、部屋の広さに合っているかを測ってからの購入がよい。

以上のように、まずはどのサイズのマットレスを購入するかを決めましょう。

ラテックスにコイル、ウレタンそれぞれのマットレスの特徴とは?

ひと口にマットレスといっても、現在は実にさまざまな種類のものが販売されています。マットレスは数年一度買うか買わないかといった家具のため、専門的な知識を持って種類の違いを把握している人は少ないのではないでしょうか。ここでは、現在販売されているマットレスの種類の特徴やメリット・デメリットを紹介します。

ラテックス

素材は天然ゴムの木の樹液で、反発弾性があり体を自然な体勢に保てるのが特徴のマットレスです。硬さは低反発と高反発のちょうど真ん中くらいであるため、平均的な体型という人や、硬さの違いがわからないという人は、まずこちらを選べば問題はないといえるマットレスです。

スプリング系のマットレスよりも作るのに手間がかかるため、値段は高いですが、スプリング特有の「ギシギシ」といった軋み音がなく、雑音に煩わされることなく眠れます。良いものが高価なのは当然ですが、反対にラテックスなのに相場よりもかなり安価な商品の場合には注意が必要です。粗悪な合成素材で作られているものは、ゴム臭が強くて安眠できないケースもあります。

  • メリット:自然な沈み込みで包まれているかのような寝心地が味わえる。また、抗菌素材のため、マットレスにカビが発生する可能性が低いのも嬉しいポイント。
  • デメリット:素材がゴムのため、ゴムアレルギーの人にはおすすめできない。そのため、誰が利用するかわからないゲストルーム用としては不向き。

ボンネルコイル

らせん状に連結されたバネにウレタンや中綿が詰まったマットレスです。しっかりとした弾力性で寝心地は硬めのものが多いのが特徴です。それぞれのスプリングが繋がっているため腰や頭など重い部位だけに負荷がかかって沈み込むことがありません。体を面で捉えてくれるため自然な寝姿勢を保てます。現在販売されているマットレスのなかではスタンダードな商品のひとつです。中に詰められるウレタン・中綿の素材によって寝心地が大きく変わるため、ボンネルコイルを選ぶ際には同時に詰め物の素材にも注視しなければいけません。

  • メリット: 通気性の良さが特徴で高温多湿の日本での使用には向いており、よく売れている理由のひとつ。
  • デメリット:重心がかかったり、寝返りを打ったりすると、マットレス全体に影響を及ぼす。1人で使用する場合は問題ないが、子どもや配偶者と一緒に寝る場合、自分以外の人の寝返りのせいで自分の体も揺れることがあるため、眠りが浅く、敏感な人にはおすすめできない。また、質の悪いコイルスプリングを選んでしまうと、耐久性も低く、数年の使用でギシギシ音が耳につくようになる。

ポケットコイル

ボンネルコイルと同様にスプリングを利用したマットレスですが、一つひとつのスプリングが独立しています。体それぞれの部位に対して的確に反発し、体圧分散に優れていおり、心地よい寝心地を得られます。隣に人が寝ていても相手の寝返りが気になることが少ないのも特徴です。価格はボンネルコイルよりも少し高めに設定されているものが多いです。

ボンネルコイルと同様に中の詰め物の質や量によっても寝心地が大きく変わるため、購入の際にはチェックを忘れないようにしてください。

  • メリット: 体圧分散性は他のマットレスに比べて抜群に良い。通気性や吸湿性にも優れているため、バランスの良いマットレスといえる。耐久性もあり、長く使いたい人にはおすすめ。
  • デメリット:高品質の寝心地を得られる。また高品質ゆえに価格が高め。また、硬鋼線やピアノ線を使用したコイルはシングルでも20キロ程度あるものが多く、女性の一人暮らしや、転勤族で引越しが多い家庭には不向き。

高反発ファイバー

通気性の良さはピカイチのマットレスです。また、耐水性に優れているため、水洗いも可能です。汗っかきの男性にはとても心強い存在です。また、高温多湿の蒸し暑い夏を涼やかに乗り切りたい人にもおすすめです。寝心地は硬めのものが多いため、購入の際は実際の寝心地をしっかり確かめてみたほうがよいでしょう。

  • メリット:通気性の良さが最大の魅力。高反発ファイバーを使った薄いマットレスも販売されているため、夏場だけ、普段使いのマットレスの上に敷いて使うことも可能。
  • デメリット:通気性が良すぎるため、冬場は冷気が入って寒く感じることがある。また、熱に弱い素材でできているため、その場合は湯たんぽや電気毛布が使用できない場合がある。寒がりの人には不向き。

低反発ウレタン

スペースシャトルが発射する際の衝撃に耐え得るためにNASAが開発した素材が低反発ウレタンです。現在ではマットレスをはじめ、スポーツシューズや車椅子、枕など私たちの日常生活のさまざまな場所で使われています。低反発ウレタンの特徴は体圧分散性に優れている点です。

ただし、柔らかめの寝心地は万人に受けるわけではありません。特に体格のいい人は体の沈み込みが大きく、寝返りが打ちにくくなることもあります。特に体格のいい人は体の沈み込みが大きく、寝返りが打ちにくかったり腰痛になったりする可能性があるので注意が必要です。

メリット:体にぴったりとフィットする寝心地が低反発ウレタンの長所。体重の軽い人は沈み込みすぎることもないため、心地よい眠りが期待できる。

デメリット:通気性が悪いため、寝汗をよくかく人には不向き。また、寝返りをよく打つ人(寝相の悪い人)も寝心地が良くないと感じることがある。それでも低反発ウレタンに魅力を感じる場合は、マットレスの上に敷いて使うトッパータイプを試してみるとよい。

高反発ウレタン

体を支える体圧分散性、ほかのマットレスに比べて薄く軽量で手入れがしやすいこと、手ごろな価格、と三拍子そろったバランスのいいマットレスです。密度の高いウレタンを使用したマットレスであれば、耐久性は十分あり、10年程度利用することができます。一方、安価でウレタンの密度が低いマットレスはすぐにへたってしまうため、1、2年で買い替えが必要になります。長く使いたいのであれば、購入時にマットレスの密度を確認したほうがよいでしょう。

  • メリット:体圧分散性や手入れのしやすさ、価格とバランスに優れている。マットレス選びに迷った場合は、まずは高反発ウレタンが体に合うかどうかを試してみるとよい。
  • デメリット:さまざまな種類が販売されているため、粗悪な品や性能以上に高い商品の場合がある。

長く使うなら耐久性も要チェック

マットレスは一度購入すると、通常数年間は使い続ける寝具です。そのため、耐久性もしっかり押さえておきたいポイントです。耐久性の簡単な判断方法は価格です。例えば、お手ごろ価格のマットレスがそろうニトリやイオンの商品を見てみると、同じコイルやウレタンの商品でも価格が数種類用意されています。安価なものはコイルの数が少なかったり、中の詰め物の素材が違ったりと安いなりの理由があります。

1万円以下の商品の場合、同じ寝心地が保てるのは1年程度と考えたほうがいいでしょう。数年間、同じ寝心地で快適に過ごしたいなら、多少高価でも質の良いものを選ぶことがおすすめです。

以下に各素材の耐久性についてまとめます。

  • ラテックス:安価な合成ラテックスではなく、天然素材で作られたマットレスのほうが耐久性に優れている。
  • ボンネルコイル・ポケットコイル:コイルの素材は硬鋼線よりもピアノ線のほうが、耐久性が高い。ただし、一般に出回っている商品は硬鋼線のコイルが圧倒的に多いため、硬鋼線の場合は炭素含有量が高いものを選んだほうがよい。
  • 高反発ファイバー:素材の密度が耐久性に影響する。同じ素材でも価格が安いものは密度が低い場合があるため注意が必要。
  • 低反発ウレタン・高反発ウレタン:高反発ファイバーと同様に素材の密度が高いものが耐久性に優れている。最安値の商品は避けたほうが無難。

丸洗いできないマットレス、ベッドパットも購入しよう

大きくて重いマットレスは洗濯機で水洗いすることはもちろん、布団のように天日干しすることもできません。しかし、マットレスは毎晩、寝汗を吸収し続けています。カビが発生する心配や臭い、汚れなど衛生面も心配です。たとえ、耐久性に優れたマットレスを購入しても汚い状態で何年も使うのは困りものです。

そこで、マットレスを購入した際には丸洗いできるベッドパットも合わせて購入するのをおすすめします。寝心地はそのままに、汗をしっかり吸収してくれるタイプは夏場には必須アイテムといえるでしょう。

また、少し厚手のベッドパットも販売されています。こちらは、購入したマットレスが思っていたよりも柔らかくて寝心地がイマイチという場合に、硬めのシートで寝心地を補完することができます。ただし、厚手タイプは丸洗いすることができないため、薄手のパットもあわせて利用しましょう。

多くの人に支持される「komoreマットレス」を体験してみよう!

日本とアメリカの英知を結集して作られた「komoreマットレス」をご存知ですか。徹底的なマーケティングによって開発された中程度の硬さの高反発マットレスは、日本に暮らす多くの人々を快眠にいざなう工夫が随所に施されています。

マットレスの上部はアレルギーを防ぐマイクロアルミニウムでできています。また、体の重心に合わせて体を包み込む優れた体圧分散性を備えたオープンセル状フォームになっており、熱や湿気がこもらずに涼しく眠れるサーマジェルを採用しています。高反発メモリーフォームは睡眠中の寝返りにも穏やかに対応し、体への負担も軽減します。

「komore」では世界中から最高品質の素材を調達し、工場から直接素材を取り入れています。そのため、品質は高いけれど価格は安いと消費者を第一に考えた製品を作るこができ、多くの人に支持されているのです。

また、マットレスの下部は耐久性に優れたラテックスを採用しているため末長く夜をともに過ごすことができます。「komoreマットレス」のニットカバーは取り外して丸洗いすることもできるため、衛生面に対するケアも万全です。

コイルマットレスでは折りたたむことは不可能ですが、「komoreマットレス」は丸められた状態で箱に入って配送されます。納品後にほかの家具を配置するのも簡単で、女性の一人暮らしにもおすすめです。

100日間体験でじっくりと確かめる

どれだけメリットを言葉で説明されても実際に寝てみないと良さは実感できません。「komoreマットレス」は3ヶ月以上もの期間、じっくりと睡眠を体験できます。万が一相性が悪かった場合は無料返品可能で、全額返金保証もあります。それだけ商品に自信がある証といえます。

どんなマットレスが合うかを悩んでいる場合や、ラテックス素材のマットレスで良いものを探しているなら是非一度試してみてはいかがでしょうか。