マットレスの洗濯は、業者でなくとも可能!?洗濯頻度から長持ちの秘訣までご紹介

気付けば年単位でマットレスのケアをしていない……。いや、そもそも一度も洗濯したことがない。といった方も多いのではないでしょうか。果たして、世の中の人たちはどれだけの頻度で洗濯をしているのか、そして、洗濯方法やマットレスの寿命を伸ばす方法はあるのかなど、「つい、見て見ぬ振り」をしがちなマットレスのケア情報についてお伝えします。

マットレスの洗濯頻度は、どれくらいが妥当なの?

枕やシーツ、毛布、マットレスなどの寝具にはさまざまな布製品が使われていますが、世間の人々は、どの程度の期間で洗濯をしているのでしょうか。ヘルスケア、ハウスホールド事業でおなじみのライオン株式会社が、『寝具と洗濯に関する実態調査』を実施しています。20歳~59歳の女性1200名を対象とした調査結果を見ると、「枕カバー」を週1回以上洗濯している人の割合は、約60%。「敷き・掛け布団カバー/シーツ類」は、頻度が下がって、約40%。驚くのは、「肌掛け・タオルケット/掛け布団」の項目で、なんと約30%未満の人しか、週に1回以上の洗濯をしていませんでした(参考:『ライオン(株)インターネットリサーチ結果』 図5)。

「みんなもあまり洗濯していないんだ」と安心した方、他人との比較で判断するのも考えものです。というのも、「寝具の洗濯頻度が高い人」は、「快適な睡眠がとれている」傾向があるようなのです。

寝具の洗濯頻度が高い人ほど、快適に眠れている!?

同実態調査では、『寝具の洗濯頻度』と、『快適な睡眠』の相関も分析されています。結果を見てみると、「敷き・掛け布団カバー/シーツ類」と、「肌掛け・タオルケット/掛け布団」の洗濯頻度が高い人は、それぞれ80%前後の人が、「快適な睡眠がとれている」と回答しています(参考:「ライオン株式会社『寝具と洗濯に関する実態調査』 図6)。

タオルケットや掛け布団などは、つい洗濯を先延ばしにしがちです。しかし、それが睡眠の質に関わるとなると、話は別です。不眠に悩まされている人は、睡眠環境の清潔維持を意識してもいいかもしれませんね。

マットレスは、半年~1年ごとに洗えていれば理想的

さて、それではマットレスは、どれくらいの周期で洗濯をするべきなのでしょうか? クリーニング業者の情報発信を拾ってみても、「半年に1回」、「毎年、1回」などと、意見はまちまちなようです。

そこで、第三者的な視座での意見として、厚生労働省の通達を見てみます。一般家庭と異なり、厳しい衛生基準が設けられている旅館業への通達の中の『寝具の管理』という項目に、以下のように記載されています(一部抜粋)。

“布団及び枕にあっては、6月に1回以上その汚れ等を除去するため丸洗い(洗濯物に洗剤液及び水を直接吹きつけるなどして行う洗濯方法であり、もみ洗い処理工程がないものをいう。)を行うことが望ましいこと”(出典:『公衆浴場における衛生等管理要領等の改正について 厚生労働省』)。

このように、不特定多数の人間が利用する旅館業の布団で、洗濯は半年(6月=6ヶ月)に1回を推奨しています。この通達を鑑みるに、マットレスも半年から1年以内の周期で洗濯をした方がいいのかもしれませんね。

自宅でもできる!?マットレスの洗濯方法

それでは次に、マットレスを洗う際の手順を見ていきましょう。マットレスの種類ごとに洗濯方法は変わりますので、よく注意して自宅クリーニングに臨んでくださいね。

まずはマットレスの洗濯表示タグや種類をチェック

最初に、お使いのマットレスに洗濯表示タグが付いていないか、確認しましょう。自宅で洗濯できるタイプには、洗濯機マークや、手洗いマークが表示されているものが多いようです。それ以外のマークの場合は、専門業者に依頼が必要なタイプだと判断しましょう。

マットレスにタグが付いていない場合は、購入したマットレスがどんな素材か、説明書等をよく見て、確認をしましょう。スプリングマットレス、高反発or低反発のウレタンマットレス、高反発のファイバーマットレスなど、マットレスは種類によって洗濯方法が変わるため、次項に種類別の洗濯方法をご紹介します。

種類別、マットレスの洗濯方法

一部のマットレスは、洗濯できる仕様になっているものがあります。注意事項を確認のうえ、洗濯機で洗いましょう。脱水まで終了したら、乾燥機にはかけず、屋外に干します。生地の傷みや縮みを防ぐために、陰干しが安全です。

スプリングマットレスの場合は、専門業者にクリーニングを依頼すべきタイプだと捉えてください。ただ、部分的な汚れを落としたいという場合は、自宅でも可能です。軽く水を絞った状態のぬれタオルで、汚れの箇所を何度も押し、たたき落とす要領でクリーニングしていきます。臭いがきつい汚れには、衣類用中性洗剤を含んだ水でぬれタオルを作り、同様に行ないましょう。臭いが消えたら、真水を含んだぬれタオルで、マットレスに含まれた中性洗剤を吸い取らせます。マットレスに水分が残らないよう、しっかり乾燥させてください。

高反発ウレタンマットレスは水に弱い種類が多いため、基本的にはぬれタオルでの対応にとどめておいてください。同様に低反発ウレタン、ラテックス素材のマットレスもぬれタオルでの処置になりますが、極めて水に弱い素材ですので、素材に水分がしみ込まないよう十分に注意しましょう。

水洗いできるマットレスはお風呂場で洗濯!

「高反発ウレタンマットレスは水に弱い種類が多い」と述べましたが、水洗いが可能なタイプもあります。それらは、お風呂場で水にぬらしながら、手で押し洗いをしていきましょう。ただし、強く押し過ぎず、慎重にゆっくりと洗ってください。

高反発ファイバーマットレスは、水洗いでほとんどの汚れが落とせるでしょう。汚れや臭いがひどい場合は、水を張った浴槽に中性洗剤を少しだけ足して洗っていきます。

水洗いに強いマットレスもあります。綿のマットレスです。それらの多くは、お湯を張った浴槽に中性洗剤を入れて洗えます。マットレスを足や手で押し洗いし、汚れが落ちたら、よくすすいで洗剤液を流し切りましょう。乾燥は、陰干しがおすすめです。

これで寿命が大きく変わる!?マットレスを長持ちさせる秘訣とは?

次に紹介するのは、マットレスの寿命を長持ちさせる、デイリーケア。半年に一度の大掛かりなクリーニングとは違って、空いた時間にササッと対応できるため、ぜひ取り入れてみてください。

ヘタリを防ぐコツとは?

マットレスは、同じ面・向きの定位置で使用し続けると、次第にヘタっていきます。数ヶ月に1回は、上下や裏表を入れ替えてみましょう。重心のかかる箇所への負担が分散され、長持ちします。

マットレスの上手な干し方

マットレスを屋外に干す際は、時間帯にご注意を。理想は湿度の低い10:00~15:00です。片面1~2時間ほど干して、湿気が上がる夕方前には取り込みましょう。屋外に干せない場合は、カバーを外してマットレスを起こし、風を通します。

また、ホコリを落とそうと、表面をたたくのは避けてください。生地が傷むだけでなく、ダニのふんや死骸が粉々になり、呼吸時に吸い込みやすくなる可能性があります。

習慣化したい掃除機がけと、加熱方法

マットレスに潜むダニは、乾燥機などの熱を浴びせて除去しましょう。ダニは50℃の熱なら20~30分、60℃の熱であれば一瞬で死滅すると言われています。加熱後は、ダニの死骸を取り除くため掃除機がけをお忘れなく。乾燥機のない方は、夏の炎天下に駐車した車内でマットレスを加熱する方法もあります。フロントガラス部分にマットレスを置き、裏表2時間程度、日に当てましょう。その際、火事ややけど、熱中症にはくれぐれもご注意ください。加熱は3ヶ月に1回、掃除機がけは1週間に1回のサイクルがよいでしょう。

除湿シートやベッドパッドの併用も効果的

以上、マットレスのケアをご紹介しましたが、天気や労力、生活サイクルなどの都合により、なかなか取り組めない方も多いでしょう。そんな方は、「シーツやベッドパッドを常に清潔な状態に保つこと」を、まず習慣づけてみてください。湿気はマットレスの大敵です。除湿効果のあるシートをマットレスの下に敷く、除湿機能を持つ敷きパッドを併用するといった対策でも、マットレスの衛生状態は向上します。ダニ除去やハウスダスト不活性化効果のある除菌消臭スプレーを定期的に吹きかけるのもいいでしょう。

また、「マットレスの湿気対策は、できるだけ楽にしたい」という方にはkomoreのマットレスをおすすめします。

komoreのニットカバーは簡単に取り外せて、気軽に洗濯ができるため、ケアが楽々です。マットレス上部は熱や湿気がこもらず、他社製品と比べて40%も涼しい&快適な睡眠環境となるサマージェルを採用。すみずみまで湿気対策が施されているため、マットレスを長持ちさせる面でも優れています。毎日忙しく、手入れが行き届かない方にこそおすすめのマットレスですので、まずは“無料お試し”を活用して、その快適さ、ケアの楽さを体験してみてください。

まとめ

マットレスの洗濯は、なかなかの重労働です。半年に1回、「ため込んだ汚れや湿気を一気に落とす」という意識よりも、日ごろからシーツやカバーの洗濯、湿気の除去を心掛ける方が、マットレスのケアにつながります。その点、komoreのマットレスのように清潔な状態を楽に保てる商品は、デイリーケアに適しています。ちょっとしたケアを習慣づけていけば、マットレスの使用寿命も、快適な睡眠環境も、長期的にキープすることができるでしょう。